猫のゴロゴロ音は飼い主にとって最高の癒しですね。
でも、「こんなにずっとゴロゴロ言ってて大丈夫?」
「ゴロゴロ音が大きい気がする」
「ゴロゴロ言いながらもなんか不機嫌… もしかして病気?」
そんな不安を解消するべく、猫のゴロゴロ音について解説いたします。
「猫がゴロゴロ言い過ぎ」と感じた時に気をつけるべきコト
「猫は体調が悪い時にもゴロゴロ言うらしい」と聞いて不安になったことはありませんか?
そう思った時は以下のことをチェックしてみてください。
音がいつもと違う
体調が悪い時やストレスを感じている時は、やや低めのゴロゴロ音になる猫が多いと言われています。
いつもと音が違うと感じたら、何か異常を伝えているのかもしれません。
エサはいつも通り食べているか、うんちやおしっこに変化はないか、注意深くチェックしましょう。
呼吸が荒い
大人の猫の正常な呼吸は1分間に20〜40回です。寝ているときなら15〜25回。
子猫の場合1〜2割多め。
ゴロゴロ言いながら呼吸が荒かったり、口を開けて呼吸をしていたり、鼻の穴を大きく開いて呼吸している場合は動物病院を受診しましょう。
いつもより寝ている時間が長い
普段なら元気に動いてるはずの時間に丸くなって寝てばかり。飼い主がそばにいるとゴロゴロ言ってるけど、いつもより寝てる時間が長い時は体調に異変があるのかも知れません。
他にも普段と違う様子がないかチェックしましょう。
歩き方が不自然
猫の歩き方がいつもと違う場合、様々な原因が考えられます。
骨に異常がある場合や、目や耳に異常があるかも知れません。ふらついたり、よろけたりするようならケガより病気の可能性が高くなります。
痛みや体調不良を落ち着かせるためにゴロゴロ鳴らしていることが考えられるので、歩き方がいつもと違うと感じたら動物病院を受診しましょう。
ゴロゴロ音に隠された猫の気持ち 【ゴロゴロ言い過ぎ】
嬉しい!
「大好きな飼い主さんが近くにいるだけで嬉しい!」
「撫でてもらって嬉しい!」
リラックスした表情でゴロゴロ言う猫、そばにいる飼い主も幸せですよね。
もっと甘えたい!遊んで!
ゴロゴロ音で「嬉しい!」とアピールすることで「もっと撫でて!」「もっと遊んで!」と伝えています。
…かと思ったら急に噛んだり^^; そんなツンデレなところも猫だから許せます。
なんらかの要求
猫のゴロゴロ音は母猫と子猫のコミュニケーション。
「お腹がすいた」「おしっこしたいけどトイレが汚いよ」など、子猫が母猫に何かを要求するような場面でもゴロゴロ鳴らすことがあります。
緊張やストレスを落ち着かせる
猫はゴロゴロ音で自分の気持ちを落ち着かせることができると言われています。
実際、動物病院の診察台の上でゴロゴロ言う猫もいるそうです。
慣れない環境にいる時や、苦手な人が近くにいる時、自分で自分を落ち着かせようとゴロゴロ言うこともあるんですね。
猫のゴロゴロ音の仕組みは?ずっとゴロゴロ言う猫、大きいゴロゴロ音
まだハッキリした仕組みは解明されていない
猫のゴロゴロ音が鳴る仕組みは、「咽頭のあたりの筋肉が収縮して声帯が振動している説」や「血流の音が横隔膜で増幅された音説」など、さまざまな説がありますが、はっきりとした仕組みについてはまだ解明されていません。
一般的にはゴロゴロ音の大きさは猫の体の大きさに比例すると言われていますが、個体差があり、小さな子猫でも大きなゴロゴロ音を出す子もいます。
ゴロゴロ言わなくなることがある?
もともとゴロゴロ音は母猫と子猫のコミュニケーションのひとつ。
成長するにつれてゴロゴロ言わなくなる猫もいるようです。
また、避妊手術や去勢手術をきっかけにゴロゴロ言わなくなることもあるようです。
そして老猫になるとゴロゴロ音が小さくなったり、言わなくなったりと変化します。
猫のゴロゴロ音による人間に与える癒し効果は科学的根拠がある!
リラックス効果
筑波大学が行った研究によると、ただの雑音を聴かせた人と猫のゴロゴロ音を聴かせた人で比較すると、ゴロゴロ音を聴かせた人の心拍数が減少したのだそうです。
これは猫のゴロゴロ音が、人間の副交感神経を優位にする周波数20Hz〜50Hzだから。
筋肉の緊張がほぐれたりホルモンバランスが整う効果があるのです。
猫のゴロゴロ音で人間の骨密度アップ
猫のゴロゴロ音の周波数は20Hz〜50Hz。骨密度を強化する周波数と一致しているのです。
猫のゴロゴロ音の振動が骨芽細胞の働きを活性化させ、骨を強くしたり、骨折の治りを早くすることが科学的に検証されたそうです。
まとめ:ゴロゴロ言い過ぎの猫は…
「ずっとゴロゴロ言ってるけど大丈夫?」と思ったら、まずは普段と変わった様子がないかチェック。
いつも通り元気があれば「飼い主大好き!」の証拠。
ありがたく癒されましょう!